トリキュラーと飲み合わせに注意が必要な処方薬・市販薬・サプリ

- ざっくりまとめると
- トリキュラーと市販薬は、基本的にいっしょに飲んでも問題ありません。ただし、アセトアミノフェンには注意しましょう。
- 飲み合わせに注意が必要な処方薬は、抗菌薬、解熱鎮痛消炎剤、ホルモン調節薬、三環系抗うつ薬の4種類です。
- トリキュラーは、毎日同じ時間に1錠、水かぬるま湯で飲みましょう。服用期間中、お酒は飲んでも大丈夫です。

いつも飲んでる薬があるんだけど、ピルといっしょに飲んでいいのかな?

ピルの副作用で起こる頭痛や吐き気に対して、市販の薬って飲んでも大丈夫?
トリキュラーを飲むにあたって、市販薬やサプリメント、病院でもらう処方薬との飲み合わせは、気になるところですよね。薬の種類によっては、避妊効果が弱まってしまったり、飲んだ薬の効果が増減したりしてしまうことも……。
このページでは、トリキュラーと一緒に飲みたい処方薬・市販薬・サプリメントを、それぞれ「影響があるもの」と「影響がないもの」に分けて説明していきます。
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もくじ
トリキュラーと市販薬の飲み合わせ
基本的に、市販薬はトリキュラーといっしょに飲んで問題ありません。心配であれば、4時間あけてから飲むようにしてください。この場合、市販薬とトリキュラー、どちらを先に飲んでもかまいません。
ただ、アセトアミノフェンという成分には注意が必要です。トリキュラーとアセトアミノフェンをいっしょに飲むと、トリキュラーの効果が強まり、アセトアミノフェンを含む市販薬の効果が弱まる恐れがあります。
ここからは、市販薬で飲み合わせに影響があるものとないものに分けて説明していきます。
鎮痛剤
鎮痛剤の中で注意したいのが、アセトアミノフェンです。
アセトアミノフェンが含まれている鎮痛剤とトリキュラーをいっしょに飲むと、トリキュラーの効果が強まりすぎるうえに、鎮痛剤の効果も弱まってしまいます。服用の前に必ず成分をチェックし、アセトアミノフェンが含まれている商品を避けるよう注意してください。

ピルの副作用で頭痛が起こったとき、イブやロキソニンは飲んでも大丈夫です!
頭痛薬
頭痛薬でも注意したいのは、アセトアミノフェンです。市販の頭痛薬の中には、アセトアミノフェンが含まれている商品があるため、注意してください。
バファリン、パブロン、ノーシンシリーズの頭痛薬とトリキュラーをいっしょに飲むと、薬の効果に影響が出てしまいます。併用は避けましょう。

頭痛薬でもアセトアミノフェンに注意!飲むなら、アセトアミノフェンが含まれていないイブやロキソニンを選ぶようにしてください。
そのほかの市販薬
鎮痛剤や頭痛薬のほかにも、ビタミン剤や漢方薬が市販薬として挙げられます。ビタミン剤も漢方薬も、基本的にはピルと飲み合わせても問題ありません。
ただ、漢方の中には、胃に負担がかかるものがあります。吐き気や胃の不快感から、せっかく飲んだトリキュラーを吐いてしまうかもしれません。漢方薬を購入するときは、医師や薬剤師に相談すると安全です。
トリキュラーは、市販の便秘薬といっしょに飲んでも大丈夫です。下痢をしてしまうとトリキュラーの成分が吸収されないのでは、と心配になりますすが、頻繁に下痢を繰り返さなければ問題ありません。

トリキュラーと便秘薬を飲むときは、念のため、4時間あけて飲むといいですよ!
トリキュラーとサプリメントの飲み合わせ
サプリメントは、基本的にピルといっしょに飲んでも問題ありません。とはいえ、セントジョーンズワートにだけは注意が必要です。
セントジョーンズワートとトリキュラーをいっしょに飲むと、避妊効果が弱まる恐れがあります。確実な避妊効果を得るためにも、セントジョーンズワートとトリキュラーの併用は避けてください。
ピルを処方してもらう際は、念のため、医師に飲んでいるサプリメントの種類を伝えておきましょう。サプリメントを購入するときは、薬剤師に相談してから購入するのがベストです。

基本的に、サプリメントならトリキュラーといっしょに飲んでも大丈夫!セントジョーンズワートにだけは注意してください!
トリキュラーと処方薬の飲み合わせ
処方薬とトリキュラーの飲み合わせを自分で判断するのは難しいので、診察時にトリキュラーを飲んでいることを必ず伝えましょう。
処方薬で注意が必要なものは、大きく分けて以下の4つです。
- 抗菌薬
- 解熱鎮痛消炎剤
- ホルモン調節薬(副腎ステロイド)
- 三環系抗うつ薬
これら4つについて、順番に説明していきます。
【注意する処方薬1】抗菌薬
抗菌薬は、病院で受診したときによく処方される薬です。抗菌薬の中で注意が必要なものは、以下の通りです。
テトラサイクリン系抗生物質
- アクロマイシンなど
- ミノマイシンなど
- ビブラマイシンなど
ペニシリン系抗生物質
- サワシリン、パセトシンなど
- ビクシリンなど
- ユナシンなど
抗結核薬
- リファジンなど
上のリストに該当する薬とトリキュラーをいっしょに飲んでしまうと、避妊効果が下がったり、薬の効果に影響が出たりします。
影響がある抗菌薬を処方された場合は、医師の判断で処方薬を増量するか、トリキュラーの服用を中止します。基本的には、トリキュラーの中止が優先されます。
中止した際は、処方薬を飲み終えてから、ピルをふたたび飲み始めます。

トリキュラーを中止している間と、再開してからの1週間は、コンドームを使ったりして、他の避妊法も併用してね!
影響がない抗菌薬
以下は、トリキュラーと一緒に飲んでも影響がない抗菌薬です。
マクロライド系抗生物質
- ジスロマックなど
- クラリスなど
セフェム系抗生物質
- フロモックスなど
- メイアクトMSなど
ニューキノロン系抗生物質
- クラビットなど
- ジェニナックなど

テトラサイクリン系抗生物質、ペニシリン系抗生物質、抗結核薬に注意が必要。飲み合わせると避妊効果が下がってしまうから、気をつけてください。
【注意する処方薬2】解熱鎮痛消炎剤
解熱鎮痛消炎剤は、風邪をひいたときによく処方される薬です。トリキュラーと飲み合わせるのに注意が必要な解熱鎮痛消炎剤は、アセトアミノフェンです。
アセトアミノフェンとトリキュラーをいっしょに飲むと、アセトアミノフェンの血中濃度が下がり、トリキュラーの血中濃度が上昇するおそれがあります。トリキュラーの血中濃度が上昇すると、副作用があらわれる確率が高まります。
- カロナールなど

アセトアミノフェンを処方される前に、トリキュラーを飲んでいることをお医者さんにしっかり伝えてね!
影響がない解熱鎮痛消炎剤
以下の3つは、トリキュラーと飲み合わせても問題のない解熱鎮痛消炎剤です。
- ボルタレンなど
- トランサミンなど
- ナウゼリンなど

解熱鎮痛消炎剤は、アセトアミノフェンに注意!トリキュラーといっしょに飲むと、副作用があらわれやすくなってしまいます!
【注意する処方薬3】ホルモン調節薬(副腎ステロイド)
ホルモン調節薬の中に、副腎ステロイドがあります。トリキュラーと飲み合わせる場合、副腎ステロイドに注意しなくてはなりません。
副腎ステロイドとは、炎症をおさえる薬です。飲み薬の場合は、薬が強く効きすぎてしまう場合があります。
- プレドニンなど
- セレスタミン配合錠など
これらの薬は、トリキュラーといっしょに飲むことはせず、ステロイド以外の薬に変えるか、トリキュラーの服用を中止してください。
影響がないホルモン調節薬
トリキュラーの飲み合わせで、ステロイドには注意が必要ですが、それは飲み薬に限った話です。塗り薬の場合は、トリキュラーと併用しても問題ありません。
- 軟膏(肌に直接塗るタイプ)

副腎ステロイドはトリキュラーといっしょに飲まないようにしましょう!肌に塗るタイプの軟膏なら使ってもOKです。
【注意する処方薬4】三環系抗うつ薬
三環系抗うつ薬も、トリキュラーとの飲み合わせには注意が必要です。また、抗うつ薬とともに処方される睡眠薬にも、気を付けなければなりません。
抗うつ薬とトリキュラーをいっしょに飲むと、抗うつ薬の効果が強まる恐れがあります。また、睡眠薬の中にも、薬自体の効果が強まったり、トリキュラーの効果に影響が出たりする薬があります。
- トフラニールなど
- トリプタノールなど
抗うつ薬と睡眠薬を処方されたときは、トリキュラーといっしょに飲んでも問題がないか、医師に確認を取りましょう。
影響がない抗うつ薬
以下の抗うつ薬は、トリキュラーといっしょに飲んでも問題ありません。
- ジェイゾロフトなど
- リーゼなど

基本的には、三環系抗うつ薬以外のもの(四環系、SSRI、SNRI、NaSSA、5HT1A刺激薬、SARI、向精神薬)なら問題がないと考えて大丈夫です。
トリキュラーの飲み合わせQ&A
ここでは、トリキュラーの副作用をおさえるために服用できる市販薬について、簡潔に紹介します。
頭が痛いときに飲める頭痛薬は?
頭痛をおさえたいときは、イブやロキソニンなどの頭痛薬を服用しましょう。トリキュラーといっしょに飲んでも、避妊効果に影響はありません。
胃が痛いときに飲める胃痛薬は?
胃痛が起きた場合は、太田胃散やガスター10などを飲んでみてください。トリキュラーとの飲み合わせに問題はないので、安心して服用できます。
吐き気をおさえたいときに飲める吐き気止めは?
吐き気が起こった場合は、市販の酔い止め薬が効果的です。トラベルミンなどを服用してみましょう。
まとめ
トリキュラーは、アセトアミノフェンや一部の漢方、セントジョーンズワートなどといっしょに飲まないように注意してください。
病院で薬を処方してもらう際には、事前にトリキュラーを飲んでいることを、きちんと医師に伝えましょう。
飲み合わせに不安がある場合は、トリキュラーを処方してもらった病院の医師や、薬局の薬剤師などに相談してから購入するのが安心です。
